作者以外が作つたものはドラえもんでは無いと云ふ意見もあります。其れでもドラえもんが多くの人々に愛され続けて来た理由は、作者が亡くなる前に、きちんとしたバトンタッチが成されてゐた為です。中心となつてドラえもんを受継ぎ、映画を支へて来たのが大山のぶ代さんを始とする五人の声優陣です。此のまゝ続けて、一人づつ声が変るはうがをかしいでせう。だからこそ、主役五人で決めた、五人の人間に、五人で役を渡すのだと思ひます。ドラえもんの声を担当している大山のぶ代さんは、旦那さまとの対談のなかでかう語つてゐます。
「そう、二十五年やったらいいんじゃないかと思っているの。そのときは大々的にオーディションをやつて、“この人”という人に託しましょうとみんなで話し合っているの。
私の真似じゃなくてね、声は違ってもいいと思うの。ドラえもんって、機械なのにすごい人間チックでしょ。科学的には進歩しているのに幼いし、正直に感情を表すし。芝居でそれをやるんじゃなくて、もうドラえもんそのものみたいな人が出てきてほしい。」